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平成24年度 卒業式 学長告辞

2013年3月22日更新

2015年オープンキャンパス(理学部) 7月18日 学長挨拶

 ご卒業おめでとうございます。
 本日ご卒業される皆様そしてご家族はじめ関係の皆様に心からお祝い申し上げます。
 本日は、本学の監事と経営協議会の方々、そして、卒業生の会である桜蔭会の会長、理事の皆様、名誉教授の先生方にもお出でいただきました。まことに有難うございます。

 皆様が入学された4年前の入学式のときに、私は学長として初めて告辞を述べました。そして、皆様とともに4年間を歩んで参りました。
 この間の大きな課題は、学士課程教育を充実させるための教育改革でした。それは、文系と理系という区別を前提としない「新たなリベラルアーツ教育」と既存の専門領域を学生が主体的に超えるための「複数プログラム選択履修制度」というお茶の水女子大学独自の教育システムです。
 この教育システムの成果が開花するのは、まだ先のことですが、必ずや皆様は本学での教育を個性的に活かされることと確信しています。
 そして、この4年間で最も衝撃的で忘れられない出来事は、2年前の2011年3月11日の東日本大震災でした。実家が被災した学生もいました。この大学では、その日500名ほどがこの講堂と体育館で夜を明かしましたが、この時私が実感したことは、このキャンパスに集う全ての人々の冷静さと寛容さでした。学生も教員も職員もそれぞれが適切に判断し、刻々と変化する状況に対応し、予測し、配慮をもって行動することで緊急の事態を乗り越えることができました。
 思い出したくない災害ではありましたが、忘れられない出来事であり、このキャンパスに集う人々の豊かな人間性を実感し、誇らしく思えた貴重な経験になりました。
 それ以上に、この出来事は大学という教育研究機関に身を置く私たちに、考え方の根本的な転換を強いることにもなりました。それは、大震災と、それに伴う原子力発電所の事故によるものです。私たちは、科学と技術の意味を改めて問わざるを得ない状況にあります。
 近代以降、自然科学の発展は社会を質的に変化させました。自然は科学の探究によって次々